「優良業者をさがす」
 一般の人から見ればきちんとした建築業者を探すことはとても難しい
ことだと思います。
 しかし我々から見れば実に簡単なことなのです。
私のところでは100%木材販売の店で、何十年も建築業者の人に
資材を売ってきました。
 だから「あの人はとても仕事の出来る人」
「腕はほどほど」
「とても人には紹介できない人」
まで知りつくしています。
 全般には職人さん気質が高く、人との折衝は不得意だという人が多いです。
 俗に言う「口べた」というやつです。

 仕事はもくもくとやれるのですが、建て主さんにいろいろ説明したり、
どんな考えを持っているのかを聞き出すのがすごくへたなんです。

いまなら良い人はまだまだいます。
「ちょっとまじめに家造りを考えている人」がいたら、こちらに声をかけてください。

「在宅介護・住宅改修」
 介護保険がスタートしてからまだまだ現場では混乱しているところが
あるようです。
 わたしもこの「失敗しない家造り」勉強会を始める前から、これからは
高齢になっても施設に入れる人はわずかで、そのほとんどの人が自宅待機を
強いられる時代になりますよと言ってきました。
 しかも子どもたちはそれぞれに巣立っていってしまって、残った連れ合いが
面倒をみる老老介護となるケースが非常に増えてきます。
 だから今から家を考えている人は「高齢になっても介護しやすい・されやすい家」
を目指さないとその場になってからたいへん困ることになってしまうのです。

 これから介護認定を受けて、ショートステイやデイサービスを受けることに
なった場合、何が一番大変だと思いますか。
 施設の人たちが口をそろえて言うのは家からの出入りがとても大変だ
というのです。
 ベットから車椅子に移すのは比較的苦労はしないそうです。
 ところが家からの出入りが一番のネックで3人がかりでないととても
無理なのだそうです。
 これがたとえばテラスからスロープなどで出入り出来れば送迎のスタッフが
一人で済むそうなのです。
 これは大きな差になります。

 家を造るときにこんなちょっとした配慮がなされればみんなが助かるのです。

 わたしは「介護保険ビジネス研究会」に所属しております。
 この会は材木店・工務店で組織する「これからの高齢化社会の時代」に
我々住宅業界として「どう対応していったら良いか」を勉強する会です。

 行政や医療関係者・福祉関係者の人たちと介護に関して何が困っているか、
こちらはどうすればこの介護という分野で貢献できるかを考えています。

 転ばぬ先の杖と考えて、ちょっとだけでも設計配慮に加えてください。

   「失敗しない家造り」 勉強会 主催者     久保敏雄 

お問い合せ先
eメールアドレス toshiokb@yjknet.com